お菓子が好きな女性は多いですが、妊婦になるとお腹の中の赤ちゃんへの影響を考えて、食べてはいけないのでは?と悩んでしまいますよね。妊婦さんはどうしても甘いものを食べたくなることがあり、その衝動を抑えるのはとても大変です。
スポンサーリンク
実は「お菓子を食べてはいけない」のではなく、食べ方に気をつければ良いのです。そこで、今回は妊婦さんのお菓子の食べ方についてお話ししていきます!
そもそも「妊婦が食べてはいけないもの」ってあるの?

「妊婦が絶対に食べてはいけないもの」というのは、実はほとんどありません。ただし、食べない方がいい食材、食べすぎに気をつけたい食材はたくさんあります。
どんなに体に良いと言われている食べ物も、極端に食べすぎてしまえば体に毒です。食べる食材は大きく偏らないようにしましょう。
食べない方がいい・注意が必要な食材
- 生もの、しっかり洗っていない野菜やフルーツ(食中毒の恐れ)
- きちんと調理されていない生肉(トキソプラズマなどの感染の恐れ)
- やわらかいチーズ、カビの生えたチーズ(リステリア食中毒の恐れ)
- ハーブティー(種類によっては妊婦に禁忌のものも)
食べすぎに気をつけたい食材
- 生レバー(赤ちゃんの奇形のリスクを高める)
- マグロなどの大型の魚(水銀を多く含む)
- 果物(糖分を摂りすぎる)
- サプリメント(特にビタミンAは奇形のリスクを高める)
- カフェインが含まれる飲み物(流早産などのリスク、カルシウムや鉄分の吸収を妨げる)
*コーヒーやココアだけでなく、紅茶やウーロン茶など多くのお茶にもカフェインが含まれています。妊婦さんが飲むお茶は、カフェインを含まない麦茶がおすすめです。
妊婦がお菓子を食べてはいけないと言われる理由
妊婦さんは「お菓子を食べてはいけない」と言われることがありますが、絶対に食べてはいけないものというのはほとんどないとお話ししました。それでは、お菓子を食べてはいけないと言われる理由は一体何でしょうか。大きく2つの理由についてまとめてみます。
急激な体重増加につながる
お菓子はついつい食べすぎてしまうことが多く、あっという間にカロリーオーバーになります。妊婦が1日に摂取すべきカロリーについてはこちらの記事をご覧ください。
⇒妊婦にとって朝ごはんは重要?摂取カロリーの目安!
カロリーの摂りすぎは急激な体重増加の原因になります。また、妊婦さんはホルモンの影響で脂肪を蓄積しやすくなっているので、妊娠していないときよりもすぐ太ってしまうのです。
栄養が偏りやすい
市販のお菓子は塩分や糖分が過剰に含まれていることが多く、栄養が偏りやすくなります。また、お菓子などの加工食品には、着色料や甘味料、保存料、酸化防止剤、防カビ剤など、食品添加物がたくさん含まれています。大量に摂るのは避けたいところです。
スポンサーリンク
お菓子の食べ方のポイント
妊婦が「お菓子を食べてはいけない」と言われる理由がわかったので、その理由に当てはまらない食べ方を考えます。急激な体重増加を防ぎ、栄養を偏らせないでお菓子を食べるためには、どのような食べ方が良いのでしょうか。ポイントをまとめてみました。
- 個包装のものを選ぶ、最初に取り分けるなど、食べる量を決める
- 噛みごたえのあるものをゆっくり食べ、飲み物も活用して満足感を得る
- 砂糖をできるだけ控え、果物や野菜などの自然の甘みを活用する
- 我慢しすぎると反動があるので、たまには多めに食べ、後で調整する
- 食べるのは食事と食事の合間にし、寝る前の飲食を避ける
妊婦さんにおすすめのお菓子
できるだけカロリーが低く、食物繊維の多いものなど腹もちの良い種類を選びます。洋菓子よりは和菓子がおすすめです。市販のお菓子よりは、果物や野菜などを活用しましょう。ただし、果物は糖分を摂りすぎないよう、量に注意してくださいね。
こちらが妊婦さんのお菓子におすすめのものです。
- こんにゃくゼリー、寒天ゼリー
- 果物(ドライフルーツや冷凍フルーツもおすすめ)
- くずもち
- 和菓子(おまんじゅう、お団子、黒豆入りおせんべい、海藻類を含むおかきなど)
- 豆腐+黒蜜
- さつまいも干しいも、にんじん、かぼちゃなどの野菜の甘みを使用したお菓子
- おからを使用したお菓子
- アーモンドやクルミなどのナッツ類を使用したお菓子(塩分に注意)
- ビターチョコレート
- ヨーグルト(砂糖不使用のものに黒糖、はちみつなどで甘みを加える)
まとめ
妊婦だから食べてはいけない!というものは、実はほとんどありません。しかし、注意が必要な食材などもあり、どんな食べ物でも極端にそればかり食べるのは体に良くありません。妊婦さんは赤ちゃんへの影響を考え、普段よりも食事に気をつける必要があります。
妊婦になったらお菓子を絶対に食べてはいけない、ということもありません。過度の我慢は精神的ストレスとなり、かえって良くないこともあります。
お菓子は急激な体重増加や栄養の偏りを起こしやすく、特に妊婦さんは体が脂肪を蓄積しやすい状態なので注意が必要です。しかし、それらにさえ気をつければ、妊婦さんもお菓子を食べていいということになります。
妊婦さんがお菓子を食べるときは、食べ方と内容を工夫してみましょう。この記事の内容を活用して、お菓子も楽しみながら妊娠生活を送ることのできる妊婦さんが増えてくれたら嬉しいです。
こちらの記事では、妊婦さんが甘いお菓子を食べたくなる理由についてまとめています。甘いもののおすすめの食べ方もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
⇒妊婦が甘いものを食べたくなる理由!朝ごはんは要注意?