妊婦が甘いものを食べたくなる理由!朝ごはんは要注意?

突然ですが、甘いものが食べたくて仕方ない妊婦さん、その衝動にどう対処していますか? 夜ではなく朝ごはんに食べる、という工夫をしている妊婦さんも多いと思いますが、実はそれが逆効果になることも…。

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甘いものが食べたい衝動は、妊婦にとって自然な現象です。今回はその仕組みと危険性、おすすめの食べ方について、お話ししていきます!

妊婦が甘いものを食べたくなる理由

どうして妊婦さんは甘いものが食べたくなるのでしょう。それには理由がありました。

1.妊婦は味覚が変化する

妊娠初期は特にホルモンの影響を大きく受け、味覚が様々に変化して薄い味を感じにくくなります。つわりも重なって、甘いものしか食べたくない状態になる妊婦さんもいます。

2.赤ちゃんが糖分を必要とする

妊娠後期は赤ちゃんが脂肪を蓄える時期で、糖分をたくさん必要とするようになります。そうすると、妊婦さん自身の糖分が不足して、甘いものがどうしても食べたくなるのです。

甘いものを食べると体重が増える仕組み

妊婦さんの体重が増えると、難産になったり産後の出血が多くなったりといった危険があります。そのため、甘いものを食べすぎないようにしなければならないのですが、甘いものを食べると体重が増えるのはなぜでしょうか。

甘いものを食べると、その糖分が血液の中に流れ、血糖値が高くなります。すると、インスリンというホルモンが分泌され、糖分を体に吸収させて血糖値を下げます。

体に吸収された糖分は私たちが活動するためのエネルギーになりますが、必要のない余計な糖分は脂肪として蓄えられてしまいます。

このように、糖分は体を動かすためのエネルギーとして必要ですが、甘いものを必要以上に食べすぎることで体重が増えてしまうのです。

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甘いものを朝ごはんの代わりにするのは危険!

これはよく知られていることですが、夜遅くに甘いものを食べると、脂肪が蓄えられやすく体重増加につながってしまいます。しかし、甘いものを朝ごはんの代わりに食べてしまうのも妊婦にとって危険です。大きく2つの危険があります。

1.体重が急激に増えてしまう

ごはんを食べてから時間が経てば経つほど、体は飢えていると感じて、次に食べた物をより吸収しようとします。前の日の晩ごはんから次の朝ごはんまでは、個人差はありますがおよそ12時間も経ちます。

つまり、朝ごはんで最初に食べたものは特にたくさん吸収しようとするので、甘いものを食べると脂肪として蓄えられやすくなってしまうのです。

妊婦さんの場合は産道や子宮に脂肪がついてしまうので、難産になったり産後の出血が多くなったりと、特に危険な状態を引き起こしやすくなります。

2.妊娠糖尿病のリスクが高まる

妊娠糖尿病とは、妊娠の影響で血糖値を下げるインスリンの作用がうまくいかなくなり、糖尿病のような状態になることです。

妊婦さんは血液を通して赤ちゃんに糖分を届け、成長を助けています。そのため、インスリンの働きが抑えられ、血糖値が上がりやすくなっています。妊婦さんが朝ごはんに甘いものを食べてしまうと、寝起きで低くなっていた血糖値が急激に上がってしまうのです。

妊娠糖尿病は、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産となったり、生まれてすぐに赤ちゃんが低血糖を起こしたりする危険があります。自覚症状がほとんどないため、妊婦健診での検査でわかる場合がほとんどです。

妊婦さんにおすすめ!甘いものの食べ方

甘いものといえば、ジュース、コーラ、チョコレートやクッキーなどのお菓子、ケーキ、アイスクリーム、菓子パン、砂糖たっぷりのコーヒー……。どれもおいしそうなものばかりですね。

甘いものを食べすぎちゃいけない、と頭ではわかっていても、食べたい衝動を抑えるのはとても難しいことです。

そこで、おすすめの食べ方をまとめてみました。甘いものが我慢できずに悩んでいる妊婦さん、ぜひ参考にしてみてください。

  • 朝ごはんのデザートに食べる

ある程度お腹が満たされているので、食べすぎを防いでくれます。血糖値をゆっくり上昇させるためにも、甘いものは最後に食べると良いです。

  • 食べるのは午前中に、遅くても夕方までに

糖分はエネルギーとして消費しきれないと脂肪になるので、まだこれから活動するという時間に食べた方が良いです。

  • 洋菓子よりは和菓子、お菓子よりは果物や野菜で甘いものを

できるだけカロリーが低く腹もちの良い種類を選びます。果物は食べすぎないよう一日1回くらいにしましょう。こんにゃくゼリー、寒天ゼリー、ドライフルーツ、冷凍フルーツ、干しいも、ビターチョコレート、ヨーグルト、くずもち、豆腐+黒蜜などがおすすめです。

  • 個包装のものを選び、量を決めて、よく噛んで食べる

甘いものの種類をよく考えて選んでも、だらだらと食べ続けてしまえば台無しです。食べすぎないための工夫をしましょう。

  • 体重増加の具合をみながら、食べるときは食べる

我慢しすぎるとストレスで余計に食べたくなってしまうこともあります。体重が増えすぎない程度に、たまには甘いものを食べてリラックスしましょう。

まとめ

妊婦さんは味覚の変化や赤ちゃんに糖分を届けようとするために、どうしても甘いものを食べたくなります。しかし、甘いものを食べすぎると体重が増えすぎてしまい、妊婦さんにも赤ちゃんにも危険な状態を引き起こします。

朝ごはんに甘いものを食べると、体重が急激に増えたり、妊娠糖尿病になりやすくなったりします。朝ごはんに食べたいのであれば、甘いものは最後のデザートにしましょう。

甘いものを全く食べないようにすると、そのストレスからかえって食べすぎてしまうこともあります。この記事を参考に食べ方を工夫して、甘いものが食べたい衝動を上手にコントロールしてみてくださいね!

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