妊娠6週目ってどんな時期?流産の兆候に注意!

妊娠6週目は、妊娠がわかったばかりの嬉しい時期です。しかし、妊娠の早い時期ほど流産が起こる可能性は高く、注意が必要です。

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それでは、流産の兆候としてどのような症状が現れるのでしょうか。妊娠6週目の赤ちゃんや妊婦さんの体のことについても踏まえながら、お話ししていきたいと思います。

妊娠6週目ってどんな時期?

流産の兆候について話す前に、妊娠6週目はどのような時期なのか、まとめてみました。

左の写真は、妊娠6週目の赤ちゃんを超音波検査で見たものです。下の表では、妊娠6週目にあたる時期の色を変えてあります。妊娠が確定するのが、ちょうど妊娠6週目前後になります。

妊娠初期
妊娠1か月 妊娠2か月 妊娠3か月 妊娠4か月
週数 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
妊娠超初期 妊娠確定

妊娠6週目には、赤ちゃんを包む「胎嚢(たいのう)」という袋が2cmくらいの大きさで、その中に赤ちゃんのもとになる小さな「胎芽(たいが)」があります。超音波検査では心拍が動いているのを確認できますが、心音はまだ聞こえません。

妊娠6週目:器官形成の時期

妊娠6週目は、赤ちゃんの体の大事な部分が作られる時期です。見た目では、耳・眼・口、手・足ができてきます。体の中では、胃、腸、心臓、脳が作られていきます。体型が大きく変化しますが、まだまだヒトらしさはありません。

この大事な時期である妊娠6週目には、薬に注意が必要です。薬をもらうときには、妊娠していることを必ず伝えてください。ビタミンAやビタミンDの摂りすぎにも気をつけましょう。感染症も要注意です。

妊娠6週目:つわり

つわりが始まるのも、妊娠6週目の頃です。食欲が出ない、吐き気がする、吐いてしまう、といった症状が現れます。他にも、空腹のとき気持ち悪くなったり、においに敏感になったり、といった様々な症状があります。だるさや眠さを感じる人もいます。

つわりは特に初産婦さんに多いのですが、原因はまだはっきりとわかっていません。妊娠初期はホルモンバランスが急激に変化するため、このことがつわりに影響しているのではないかと考えられています。

つわりであまり食べられないときは、食べたいときに食べたい量を食べるようにします。脱水にならないよう、こまめに水分を摂っていきましょう。環境を変えて気分転換をするのも良いです。

妊娠6週目にみられる流産の兆候

流産とは、妊娠22週になる前に妊娠が終わってしまうことです。自然流産は妊娠12週までに起こることが多く、100人中10~15人の妊婦さんに起こります。妊婦さんの年齢が高いほど自然流産の頻度も高くなります。

自然流産の原因は、赤ちゃんの染色体の異常が最も多いです。他には、細菌やウイルスなどの感染、妊婦さんの子宮や卵巣、ホルモンの分泌、免疫などの異常、遺伝的要素、夫婦間の血液の相性が合わないことなどが原因となる場合があります。

下腹部への強い衝撃や精神的なストレス、過度の労働、たばこやアルコール、薬剤なども、まれに流産の原因となることがあります。

流産の兆候は、大きく分けると「出血」「下腹部や腰の痛み」の2つの症状として現れます。他にも「つわりが止まる」ことが流産の兆候だった、という場合がありますが、これは必ずしも当てはまるものではありません。

出血

流産の兆候として現れる主な症状のひとつで、量は様々です。少量の出血であれば、茶色のおりもの程度のこともあります。多量であれば命にかかわることも…。

下腹部や腰の痛み

流産が進行しているとき強くなります。場合によっては激しい痛みが起こったり、にぶい痛みが長く続いたりします。

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流産の種類とその後

流産は、妊娠の終わり方でいくつかの種類に分けられ、その種類によって症状や治療などが異なります。そこで、それぞれについて簡単にまとめてみました。

進行流産

流産が進行している状態で、妊娠が継続できる可能性はありません。流産の兆候である出血の量は多く、下腹部や腰の痛みは強くなります。この後、赤ちゃんや胎盤などの組織が子宮の外に出され、完全流産もしくは不全流産となります。

完全流産

赤ちゃんが胎盤などの組織と一緒に完全に子宮の外に出てしまいます。流産の兆候がみられますが、赤ちゃんが出てしまうと症状はなくなっていきます。治療は特にせず様子をみる場合が多いです。

不全流産

赤ちゃんや胎盤などの組織が子宮の中に一部残っている状態で、流産の兆候が続きます。出血は多く、痛みは強くなることが多いので、注意が必要です。子宮の中の赤ちゃんや組織を取り除く必要があります。

稽留流産

赤ちゃんが亡くなってしまい、流産の兆候がないまま子宮の中に留まっている状態です。最初の心拍確認後であれば、確認できていたはずの心拍がみられなくなることで診断されます。子宮の中の赤ちゃんや組織を取り除く手術が必要になります。

切迫流産

自然流産になる可能性が高まった状態です。流産の兆候が軽度にみられ、まだ流産には至っていません。できるだけ横になって安静に過ごしたり、張り止めの飲み薬や点滴を使ったりして、流産が進行しないよう手を尽くします。

流産の兆候がみられても、切迫流産の段階であれば妊娠が継続できる可能性がありますし、他の原因による症状の場合もあります。流産の兆候があったら、できるだけ早く医師の診察を受けて、原因を調べてもらいましょう。

まとめ

妊娠6週目は妊娠初期、妊娠2か月の時期です。赤ちゃんを包む「胎嚢」と赤ちゃんのもとになる「胎芽」があり、超音波検査では心拍の動きが見えますが音はまだ聞こえません。

また、妊娠6週目は赤ちゃんの体の大事な部分が作られる時期でもあり、妊婦さんは薬や栄養、感染症などに注意が必要です。つわりが始まるのも妊娠6週目の頃が多くなっています。

流産の兆候は「出血」「下腹部や腰の痛み」が主な症状です。流産は妊娠の終わり方によって種類があり、流産の兆候の現れ方やその後の治療が違います。

「切迫流産」は自然流産になる可能性が高まった状態です。流産の兆候が軽度にみられるので、できるだけ早く医師の診察を受けましょう。手を尽くしても流産になってしまう可能性はありますが、妊娠が継続できる可能性もあります。

流産の頻度は決して低くはないので、もし流産になってしまっても、自分を責めないでくださいね。流産を経験しても、その後に妊娠して元気な赤ちゃんを出産する人はたくさんいます。ゆっくりでいいので、悲しみを乗り越えてきましょう。

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